【重要】ご存じですか?【お薬手帳】

2022年5月13日

お薬手帳持ってますか?

なんとなく持ってる人多数?!

医科・歯科など医療機関でお薬が処方されると、その処方箋をもって保険薬局に行きますよね。

そこで受付時に必ず聞かれるのが「お薬手帳お持ちですか?」だとおもいます。

何のために持っているのかはっきりとご存じない方も多いのではないでしょうか?

先ほどのお薬手帳持参の問いに対して「持ってるけど家」「自分でシール貼るから大丈夫」「薬局ごとに分けてるから」などいろんな回答を聞きます。

「持ってるけど家」という回答には2パターンあります。1つ目はいつもは持参しているが今回たまたま忘れた。2つ目は、いつも持参しない、持ち帰ったであろうシールも貼ってない。前者の場合は仕方ないですよね、人間だもの、忘れることくらいある。しかし後者の場合、持ってる意味ナッシング!出先での事故や急病、災害などであなたの服薬情報が必要な時、何の情報も医療従事者に提供できません。(持ち歩いてないと意味ないの?って思いますよね。できれば保険証とセットで持ち歩いた方がよいと考えています。旅行などの場合は必ず持ち歩いてほしい。)

定期的に、もしくは継続して飲んでるお薬がない方は不要だと考えてる方もいらっしゃるかもしれません。でも手帳持参するとお会計が変わるの知ってますか?などなど様々な仕組みがあります。

そもそもお薬手帳とは?

お薬手帳とは、これまでに自分が服用してきた薬を記録する手帳のことです。医師、歯科医師、薬剤師がお薬手帳の所有者の薬歴(薬剤服用歴)を知ることにより、重複投与・相互作用を確認して、薬を安全・適正に処方、調剤するために使用するものです。

具体的には、薬を処方してもらった日付、処方箋を出してもらった医療機関、薬の名前と量、服用の方法、服用に関する注意事項、調剤した薬局の名前などが記載されています。
いつ、どこで、どのような薬を、どれくらいの量で処方してもらったのか、自分が服用してきた薬の履歴を把握できます。

複投与とは、一人の患者さんが、同じ時期に複数の医療機関で診察を受けている場合、よく使われる抗生物質や鎮痛剤など、同じ薬効の薬がそれぞれの医療機関で処方されることを言います。これは、各医療機関の医師がほかの医療機関で処方する薬の内容を知らされていないために起こります。もし患者さんがすべての薬を忠実に飲むとすれば、通常の倍量飲む可能性もあります。副作用や相互作用のことを考えれば、とても危険なことです。

互作用とは、複数の薬の飲み合わせによって効果が増強したり、薬の持つ効果が打ち消されてしまうことを言います。また、薬物の相互作用によって新たな副作用が生じることもあります。また、薬同士だけでなく、薬と食べ物の食べ合わせによっても生じる相互作用もあります。

メルカリなどのフリマサイトなどで、お薬手帳の販売を見かけますが絶対にスルーしてください!薬局に「お薬手帳ください」と伝えれば無料でもらえます。薬局によってお薬手帳のデザインは違いますが、何種類か取り扱っている薬局も多いので一度聞いてみてくださいね。そしてその時の対応が悪くなければ、ぜひ後日処方箋を持って行ってください(笑)

お薬手帳のメリット

  • お薬の飲み合わせを管理できる
  • 市販薬やサプリメントの管理もできる
  • 副作用のリスクを減らせる
  • 窓口の負担額が減ることがある
  • 事故や急病など緊急時に役立つ
  • お薬の相談がしやすくなる

医療機関や薬局でお薬手帳を提示すれば、ほかの医療機関から処方されているお薬や服薬状況を医師や薬剤師が把握し管理してくれます。似た薬効の薬を飲んでいないか、お薬が残りすぎているんじゃないかなど。医学的観点、薬学的観点から不要となる薬が減れば医療費の負担も減ります。

お薬手帳は薬局から発行される処方内容のシールや紙をただ貼るだけではなく、所有者自身が飲んでいるサプリメントや市販薬などを記載しておくことも有用です。記載しておけば、いざ相談したいときにサプリや市販薬の名称が分からなくても大丈夫ですよね。また、いままでに発現した副作用、アレルギーなども記載しておくことをお勧めします。

薬局での負担額も3カ月以内の来局であれば、お薬手帳持参の有無で窓口の負担額が変わります。患者さんの保険の負担割合によって差額も変わるので詳しくは薬局で確認してみて下さい。

お薬手帳を携帯していれば、出先での事故や急病で緊急搬送されたとき、災害時などにも自身の服薬情報を正しく伝えられます。

まとめ

お薬手帳はあって損することはないです。普段健康でお薬をほとんど飲まない方にもぜひ持ってほしいものですね。そして可能な限り携帯していただけたらと思います。

手帳って薄っぺらくて全然かさばりませんが、それでも携帯するのが面倒だという方は、スマホやiphoneのアプリで【電子お薬手帳】という手段もあります。ただ手帳を提示する必要があるので携帯を他人に見せるのは嫌!という方にはお勧めできません。

薬局が提携している電子お薬手帳の場合は、薬局のシステムで勝手に見れるので提示の必要がない場合もあります。アプリによっては家族分も一括で管理できるものもあります。中には電子手帳と冊子版、両方使っている方もいらっしゃいます。

便利になりつつある電子版お薬手帳も、冊子版もぜひ活用し、手間なく簡単に薬剤情報を自分で管理していきましょう。

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